”山本彩が初センターだったから”だけじゃない! AKB48「365日の紙飛行機」が合唱、ドラマ「あさが来た」主題歌…様々な形で幅広いファンに愛される理由

AKB48「365日の紙飛行機」はなぜ幅広い層のファンに、そして様々な形で愛される楽曲となったのでしょうか。改めて考えてみましょう。

2016年9月19日


この記事の目次
  1. ・どこか懐かしさを感じるメロディ、アンプラグドな心地よいサウンド、優しく前向きな歌詞
  2. ・美しい合唱アレンジ
  3. ・山本彩が初センターを務める
  4. ・古今東西の大ヒット曲が持つ”あるリズム”が組み込まれていた


一部では「AKBらしくない」という声も上がった、AKB48「365日の紙飛行機」

21世紀のアイドルソングらしくなく、少し昭和の歌謡曲のような懐かしさも感じられるメロディ・アレンジで構成される楽曲で、NHK連続テレビ小説「あさが来た」主題歌として採用。そこから、それまでのAKB48ファンや若者だけでなく、多くのリスナーに愛される楽曲の1つとなり、人気合唱曲の1つとしても広まり、また手話教室などでも用いられるようになりました。

何故そこまで幅広い層のファンに、そして様々な形で愛される楽曲となったのでしょうか。改めて楽曲・歌詞を見ていきながら、考えてみましょう。


どこか懐かしさを感じるメロディ、アンプラグドな心地よいサウンド、優しく前向きな歌詞

こちらが公式ミュージックビデオ。そして歌詞はこちらです。




改めて聴いてみても、落ち着いたテンポで、音程が急には変わらない穏やかなメロディが紡がれ、それを必要最低限の重さしか持たないアコースティック中心のバックサウンドが支えるという構図に、心地よさが感じられますね。歌われる詞も、「思い通りにならない日は明日頑張ろう」「風の中を力の限りただ進むだけ」と、どこか諦めのようなものも見え隠れするような、極めて素朴な内容です。

失恋ソングは除くとして、それでも昨今のアイドルソングの多くが―それはもちろんAKBグループの楽曲も含むのですが―アップテンポで、ロック・EDMサウンドの上にイケイケな言葉を乗せていることを考えると、やはり異色を放っている1曲と言えるでしょう。


美しい合唱アレンジ

前述のように、合唱曲としても愛されています。


原曲がそもそも複数人で歌われているため、合唱風であったのもあるのでしょう。こちらの合唱アレンジも非常に美しく完成されています。

そしてこう聴いてみると、テーマが人生や夢であったり、「人は思うよりも一人ぼっちじゃないんだ」という言葉もあったりで、合唱することでより意味が活きてくる、卒業式などで長く共に過ごした仲間と歌うことで感動を共有したい、そんな歌詞であることが改めて認識させられます。合唱曲として愛されることは必然だったのでしょう。


山本彩が初センターを務める

この曲は、AKB48でもありNMB48でもある山本彩が、初めてAKB48でセンターを務めた楽曲でもあります。作詞、プロデュースを務める秋元康が、満を持して抜擢した皆を語っており、間違いないと感じていたのでしょう。

「ドラマのプロデューサーとの話の中で山本彩の成長ぶりが話題になりました。僕の中でも『山本彩をセンターにする曲をいつ作ろうかな。いつがいいかな』とずっとテーマでした。ドラマの内容と考え合わせて、今回がいい機会だと思った」
山本彩、初センターは「本当に光栄」 秋元康氏&制作統括Pも太鼓判 | ORICON STYLE

山本彩といえば、アイドルとして活動するより以前に、バンドでギターボーカルを務めメジャーデビューを果たした過去もあります。そしてアイドルとしての活動を始めてからも、シンガーソングライターになる夢を抱き続け、2016年10月にはついに念願のソロアルバム発売が決定。

それを考えると、”歌”に並大抵でない思いと実績を持つ彼女がセンターを務めたこの曲、良いものにならないわけがなかったのかもしれません。


古今東西の大ヒット曲が持つ”あるリズム”が組み込まれていた

なんとなく日本的で、日本人には覚えやすいメロディだと感じた人はきっと多いと思います。

それもそのはず。実は日本で大ヒットを記録した楽曲の多くが「たーたたんたん」というリズムを持っており、「365日の紙飛行機」にも同じリズムが組み込まれていたのです!


じんせい|はーかみひこう きー
     たーたたんたん たー

ねがいのせ てーとんでゆくよ
たたんたん たーたたんたん
『あさが来た』AKB48の主題歌が、どんな人にも愛される理由 | 女子SPA!


この「たーたたんたん」、例えば上記記事によれば卒業式定番合唱ソングの1つである「蛍の光」にもあるというのです。

ほーたーるのー ひーかーりー…
たーたんたたん たーたんたたん…

なるほど、確かにそうですね…! 他にも上記記事によれば、槇原敬之「どんなときも。」、スティーヴィー・ワンダー「I Just Called To Say I Love You」などにも埋め込まれているリズムとのことなので、ぜひ歌詞を見て見つけてみてください。




こう見てみると、この曲が広く市民権を獲得した理由は、単に”歌”に並大抵でない思いと実績を持つ山本彩が初のセンターを務めたからだけではないということが分かりますね。名曲になる必然的な理由が多く存在したのでした。

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